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第3回大槌町総合教育会議①

 2月3日(月)13時から大槌町役場大会議室に於いて、東京学芸大学名誉教授、尚絅学院大学特任教授 小池 敏英 先生、東京大学医学部附属病院こころの発達診療部 佐藤 駿一 先生、NPO法人カタリバ オンライン事業部長 瀬川 知孝 先生をアドバイザーにお迎えして、第3回総合教育会議が開催されました。
 この会議では、今年度改訂される「大槌町教育大綱」と「0歳から18歳までのすべての子供たちのWell-beingを目指す『けやき共育』」についての協議が行われました。


 協議事項
 (1)大槌町教育大綱最終案について
 (2)「けやき共育」の進捗状況について
   ① 令和6年度「けやき共育」取組状況
    ・けやき共育の運営
    ・ことばの幼児教室の運営
   ② 先進地視察報告
   ③ 児童・生徒の状況
   ④ 来年度の推進計画

大槌町教育大綱最終案について



 大槌町教育大綱は、大槌町教育委員会 菅野 祐太 統括教育専門官が中心となり、前回の策定では、町内の教職員、保護者、地域、子供達の500名を超える方々の熟議により作成され、今回改訂も、300名以上の方々の熟議により、最終案にたどり着きました。
 大槌町教育大綱の上段は不易と捉え、改訂しないことにしました。今回改定されたのは下段の部分となります。
 「2050年の大槌をつくる教育を『ともに』つくる」をテーマに下記のように8つの基本方針を掲げています。
 ①これからの大槌をつくる新しい学びをつくる
 ②0歳から18歳までの一貫した魅力的な教育をつくる
 ③地域と共に学び合う学校をつくる
 ④誰もが安心して学ぶことのできる大槌の教育をつくる
 ⑤学びに来たくなる大槌の教育・学習環境をつくる
 ⑥教育関係者が働き続けたくなる環境をつくる
 ⑦世代を超えたつながりある地域をつくる
 ⑧命を守る防災学習の在り方をつくる

 現在の大槌町の教育課題を解決するために作られた教育大綱最終案について、教育委員の皆さんから下記のような意見が出されました。
【谷藤委員】
 パブコメでもあったように伝統文化や文化財について理解を深めることは大事なことだと思う。基本方針の⑦について次世代に繋げる機会としてぜひお願いしたい。
【東梅委員】
 充実した案である。現在の子どもたちが自立して、その後父母になって、繋いでいけるような内容だと思う。
【芳賀委員】
 8つの基本方針をどのように実現していくかが課題。不変なものもあるが、状況は変化していく。その状況に合わせたものにしていく必要がある。今後も熟議を重ね、その時々に合うように。
 教職員の理解を深めるための環境整備は必要。子どもに対する教員の影響は大きい。教員が不安定だと子供も不安定になりやすい。教員の支援を。
【大萱生委員】
 地域の方々から、何かあったなら協力したいとの温かい声がある。ともに考えていきたい。

 「大槌町教育大綱」は3月に公示予定です。
 今後、教育大綱の8つの基本方針を学校・家庭・地域・行政・教育関係者・町外の大槌町の教育サポーターが連携・協働して、その実現を目指します。